もしあなたが、『 山本 由伸 』という名前を聞いて、まだ何もイメージが湧かないとしたら、
この記事の最後には、きっとそのイメージが180度変わっているはず!
NPB史上屈指の完成度を誇る本格派右腕にして、三冠投手として名を轟かせたエース。日本のマウンドで圧倒的な支配力を示した彼は、今や世界最高峰の舞台、MLBのロサンゼルス・ドジャースでも圧倒的なピッチングを見せ、ドジャースファンからも信頼されている投手のひとり。
その名は、山本 由伸(やまもと よしのぶ)選手。
岡山県出身。高校時代は無名に近い存在だった彼が、プロ入り後の努力で才能を一気に開花させ、沢村賞3年連続受賞、NPB三冠王を複数回達成。そして巨額契約を引っさげて、メジャーの舞台に乗り込みました。
力強く、それでいて緻密。観る者の心を奪う圧倒的なピッチングには、データでは測れない魅力や物語が詰まっています。
そこで今回は、そんな山本 由伸選手のこれまでの軌跡を、wikipedia風にプロフィール形式でまとめていきたいと思います!
それでは、最後までお楽しみください!
⭐ 山本 由伸選手のプロフィール

- 氏名:山本 由伸 (やまもと よしのぶ)
- 生年月日:1998年8月17日
- 出身地:岡山県傘前市
- 身長 / 体重:178cm / 80kg
- 投打:右投右打
- 所属チーム:オリックス・バファローズ (2017年~2023年)、ロサンゼルス・ドジャース (2024年~)
- ドラフト:2016年 NPBドラフト4位(オリックス)
👤 山本 由伸選手の特徴は?
最速158km/hのストレートは回転効率に優れ、見た目以上の伸び、スライダー、カーブ、スプリット、カットボールなどの変化球も豊富で、どの球種も抜群のコントロール。特に縦に大きく落ちるカーブは、山本由伸投手の代名詞とも言える武器です。
NPB時代には、3年連続で最多勝・最優秀防御率・最多奪三振の三冠を達成し、沢村賞も同じく3年連続で受賞。圧倒的な成績を残し、2024年からはMLBのドジャースへ移籍しました。
状況に応じてギアを上げる勝負強さ、そして冷静に試合をコントロールする頭脳も兼ね備えた、まさに“精密機械”のようなエースピッチャーです。
📖 山本 由伸選手のエピソードとは?
🧒 野球との出会いと“田舎の中学生”
山本由伸選手が野球と本格的に向き合い始めたのは、小学生の頃。岡山県備前市で育ち、野球好きの父と兄の影響を受けて、地元の「伊部パワフルズ」に所属。中学時代も地元の軟式野球部でプレーし、「普通の田舎の中学生」だったと言われています。
県外の強豪校やシニアリーグではなく、地元の学校に進み、無理なアピールもせず、あくまで“実力勝負”でプロの道を目指しました。
⚾ 高校時代、「無名から一躍ドラフト候補へ」
進学先は岡山の都城高校。決して野球の名門ではありませんでしたが、そこでのびのびと育ち、球速・制球・変化球のバランスを磨いていきました。
高校3年時に球速150km/hを超えるようになり、スカウトの注目を集めるようになります。甲子園出場は叶わなかったものの、投球内容が評価され、2016年のドラフトでオリックス・バファローズから4位指名を受けてプロ入り。
プロ入り当初は中継ぎとして起用されながらも、冷静で安定感のあるピッチングは徐々に首脳陣の信頼を得ていったそう。
🔥 先発転向と「三冠投手」への覚醒
2019年に先発へ本格転向すると、その才能が一気に開花。回を追うごとに球威と制球力が増し、変化球の精度も劇的に向上。そして2021年、最多勝・最優秀防御率・最多奪三振の三冠を初めて達成。同年から3年連続で三冠王&沢村賞を受賞し、「令和最高の投手」と称されるまでに成長。
1試合18奪三振(2022年)や、防御率1点台の安定感など、NPBを代表する圧巻の成績を次々に記録。その完成度の高さは国内外のスカウト陣を唸らせました。
🇯🇵 日本代表でも圧倒的な存在感
山本選手は2021年の東京オリンピック日本代表として出場。先発として堂々たるピッチングを披露し、金メダル獲得に大きく貢献しました。2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にも選出され、再び世界を舞台に結果を残しています。
🧘♂️「ひとつずつ、丁寧に積み重ねていく」
山本選手は、試合後のインタビューなどでも派手な発言をすることは少なく、「いつも通りにやるだけ」「丁寧に一人ずつ抑えていきたい」と語ります。
目立つことより、勝つこと。
注目されるより、チームに貢献すること。
その姿勢と積み重ねの結果が、現在の成績へとつながっています。まさに、“努力で築き上げた日本最高の投手”と言える存在です。
🏫 山本 由伸選手の経歴とは?
🏡 少年時代
岡山県備前市出身。小学生時代は地元の「伊部パワフルズ」に所属し、野球に夢中になる日々を過ごしました。特別な英才教育を受けていたわけではなく、コツコツと基礎を積み重ねたタイプの選手です。
🏫 中学校時代
備前市立備前中学校に進学し、軟式野球部に所属。当時は無名に近く、スカウトの注目を浴びる存在ではありませんでしたが、着実に球速と制球力を伸ばしていきました。野球以外では、ゲームや漫画を好むごく普通の少年だったと言われています。
🏫 高校時代(都城高校)
岡山県の都城高校へ進学。2年時にはすでに140km/h台後半のストレートを投げるまでに成長。3年時には150km/hを超え、プロのスカウト陣も注目する存在となります。
⚾ プロ入り・オリックス時代
- 2016年ドラフト会議:オリックス・バファローズから4位指名を受け、入団。
- 2017年:高卒ルーキーながらウエスタン・リーグで好投を重ね、1年目からその才能を見せ始める。
- 2018年:プロ初登板を果たし、リリーフとして頭角を現す。
- 2019年:先発転向。開幕から安定した投球を見せ、球界でも注目される存在に。
- 2021年 ~ 2023年:3年連続で投手三冠(最多勝・最優秀防御率・最多奪三振)+沢村賞受賞。NPBを代表するエースとして君臨。
2022年のシーズンでは、防御率1.68・勝率.867・奪三振205と圧巻の数字を記録し、「NPB最強投手」の名を不動のものにしました。
🌍 MLB移籍 『ロサンゼルス・ドジャース』
2023年12月:ポスティング制度を利用してMLB挑戦を表明し、ロサンゼルス・ドジャースと12年3億2500万ドル(約470億円)で契約。投手史上最高クラスの大型契約として世界の注目を集めました。
2024年:メジャー1年目は環境の変化と登板間隔の違いに対応しながら、シーズン後半にかけて本来の投球を取り戻す。ポストシーズンでは先発として登板し、クオリティ・スタートを重ねるなど、チームの信頼を勝ち取りました。
2025年:開幕からローテーションを守りきり、レギュラーシーズン終了。ドジャースで開幕からローテションを守ったのは山本選手のみ。防御率2点台前半、QS率80%以上、WHIP1.00前後を記録し、MLBでも“真のエース”としての評価を確立。オールスターにも選出されました。
🏅 山本 由伸選手の主な記録
- 2021年:
- 25試合登板、18勝5敗、防御率1.39、206奪三振、WHIP0.85 → 投手三冠(最多勝・最優秀防御率・最多奪三振)を初めて達成する
- 2022年:
- 26試合登板、15勝5敗、防御率1.68、205奪三振、WHIP0.93 → 防御率・奪三振の2冠を獲得
- 2023年:
- 23試合登板、16勝6敗、防御率1.21、169奪三振、WHIP0.86 → 防御率1.21はパ・リーグ歴代2位、NPB歴代7位の好記録
- NPB通算(2017~2023年):
- 登板試合数:172
- 勝利:70
- 敗戦:29
- 投球回数:897回
- 奪三振:922
- 通算防御率:1.82
- WHIP:0.94
- MLB 2024年シーズン(1年目):
- 登板:26試合(先発)
- 勝敗:11勝7敗
- 防御率:3.32
- 奪三振:176
- WHIP:1.08
🏆 山本 由伸選手の主なタイトル
- 沢村賞:3回(2021年、2022年、2023年)→ 3年連続は史上初の快挙
- 最多勝:3回(2021〜2023年)
- 最優秀防御率:3回(2021〜2023年)
- 最多奪三振:3回(2021〜2023年)
- ベストナイン:複数回(パ・リーグ投手部門)
- ゴールデングラブ賞:受賞経験あり
- 東京五輪 金メダリスト(2021年)
- WBC 2023年日本代表として優勝
🎯 山本 由伸選手の今後の展望
2025年は、開幕からローテーションの中心として登板を重ね、安定感のあるピッチングを継続。序盤戦では、QS(クオリティ・スタート)率が8割を超え、防御率も2点台前半をキープするなど、「MLBで通用する投手」から「MLBを代表する投手」へとステップアップ。
直球の平均球速は150km/h台前半を継続しながら、スプリットやカーブといった変化球の精度も安定。打者に的を絞らせない巧みな投球術は、メジャーの舞台でも高く評価されています。
🚀 今後の注目ポイント
- MLBエースとしての確立:ドジャース先発陣の中でも抜群の安定感を誇り、試合を作れる力が評価されており、今後も年間を通じてローテーションの柱として期待がかかります。
- タイトル争いへの浮上:2025年シーズンの成績次第では、防御率・奪三振・勝利数の各部門でタイトル争いに加わる可能性も。将来的にはサイ・ヤング賞候補としての評価も視野に入っています。
- 世界大会で再び:2026年のWBCなど、国際大会で再び侍ジャパンの一員として登場する可能性も高く、日米両方のファンがその姿を待ち望んでいます。
- 日本人投手の新たな歴史へ:ダルビッシュ有選手、大谷翔平選手に続き、MLBで日本人投手が結果を残す時代を担う一人として、今後の活躍は野球界に大きなインパクトを与える存在となるでしょう。
🌈 さいごに
NPBで投手三冠を3年連続で達成し、日本球界の頂点に立った山本由伸選手。
その活躍は国内にとどまらず、いまやMLBという世界最高峰の舞台で、真のエースとしての地位を築き始めています。
どんな状況でも冷静さを失わず、一球一球に魂を込めて投げるその姿勢は、ただの「好投手」ではなく、「信頼される投手」としての自信に満ち溢れています。
華やかさよりも実直さを貫き、努力と分析、そして誠実なマウンドさばきで世界に挑むその姿は、まさに“積み重ねる才能”の象徴と言えるでしょう。
山本由伸投手の挑戦は、まだ始まったばかり。
これからも、山本 由伸選手を全力で応援していきましょう!